CLANNAD AFTER STORY感想 - アニメンデル

原作：Key / ビジュアルアーツ
監督：石原立也
ｼﾘｰｽﾞ構成：志茂文彦
制作：京都アニメーション
プロデューサー：中山佳久・中村伸一・太布尚弘・八田陽子

一番下にネタバレ書くので注意して下さい。
CLANNADの続き。質的に前作と変わる所はあまりないので、ネタバレにうつる。
一言言うならクラナドはAFTER STORYの方が好きだ。
音響がゲーム系なのは若干不満だった。

評価9.5内Ｓ5.0
CLANNAD AFTER STORY
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この下がネタバレです。

ネタバレ
渚とトモヤの恋物語。メインは父親だと思うんだけど、珍しい構成で16話付近に一番の山場がある。この山場が計算なのか、時間あまりなのか、それとも盛り上がる予定じゃなかったとこなのかは不明だけど、この辺(まあ父親というか人生の辺り)に京アニの人達の一番やりたいことがあるんじゃないかと俺は思ってるよ。
まず、野球の話でスタート、さなえさんが私のパンは〜〜だったんですね〜とか言ってく有名なシーン(？)とかが入ってた気がする。そしてトモヤが働いてる中、渚の留年生活と不良の抗争みたいなのがあって、渚は学校を卒業し、二人は結婚。そのあと夫婦だからエッチなこととかもしちゃった結果妊娠(で、この辺やけに｢この街｣って単語に拘ってくるんだけど伏線だったね、また図書館の子(名前忘れた)の異世界みたいなのも伏線か、この時は異界落ちもありだなとか思ってた)。
妊娠の後、渚は持病があるため無事に出産できるか分からないことがわかり、結局渚は死んじゃう(前に渚は色んな世界がどうこうって言ってたはず)。まあこのタイミングで渚が死んじゃうのは予想外だった。まだ中盤でしょみたいな、トモヤの父親が一人でトモヤを育ててたことなどから、この段階では渚が死んじゃうのは大きな可能性として見えてたんだけど、あまりに早い段階で死んでしまったのでジーンと来た、まあ早くなくてもジーンと来てたけど(で、ここらではすっかり異界のことを忘すれてる)。
渚が死んだ後トモヤは一人で汐(娘)を育てることになる(自分の父親の追体験だね)。トモヤが何をしてたかと言うと渚の両親に汐を預けて、自分は働いてて、まさに自分の父親みたいになってる。そしてある日、渚のママがトモヤに旅行の話を持ってくるんだけど、トモヤはあんまり乗り気じゃない(このあたりで、渚が死んじゃってショックを受けて、汐のことどころじゃなくなるトモヤがあったほうが良いなと感じたので、この後か最終話にそういうシーンがあるのか？とこの時点では思ったんだけど、そこまで強くショック描いてるのはをなかったね。。。悪魔で父親との関係に焦点を持ってきてるのかなとかも思ったんだったけど、それだとこれから説明するラストはやっぱりおかしいので、渚が死んでからショックを受けて子供なんてどうでもよくなるトモヤの心境があったほうが良かったのではないかと思った)。
で、結局トモヤは孔明の罠にはまり汐と二人で旅行に行く事に。汐が出てきたときのコンテ良かったな。汐が家のなかをちょろちょろするやつ。
旅行先ではトモヤが汐に心を開く展開が待ってて、渚のことを思い出して泣いてたりもする、それから実はこの旅行先はトモヤの父親の故郷で、トモヤの母親が登場する。ここでトモヤが自分の父親のことを考える演出と、汐を自分が育てる決心があったと思うよ。
その後はトモヤが汐を引き取る。汐の幼稚園ではキョウとボタンがいたりしたね。汐が病気になってトモヤは仕事をやめたりして。それから汐はここでフウコと友達になる。
この辺また異界演出が頻出して、最終話はまさかの展開へ。
気が付くとトモヤは渚が死ぬ前のシーンに戻ってる(前に渚がこの世界とは違う世界があるとかいうのが入ってたんだけど、これは後から思い出したのであって、まさか伏線とは思ってなかったので前の時点では聞き流した。まあ今考えるとおかしな発言だった)。
で、今度の渚は汐を生んでも死なないで幸せに二人で暮らす。ここわりかし感動したけど、まあ実は伝えたいこと的な観点から言うとうーんと言う感じだった。最後はフウコのカットなんだけど、これが微妙なシーンだと感じたね。もしかしたら分からない人が出てるかも。多分このシーンは前回(つまり渚が死んだ世界)との対比で、こっちの世界でもまたフウコと出会いましたよと言う伏線を通してるんだと思うんだけど。フウコが前話に登場してるので、フウコの記憶が完全に消えてなくて、あたかもこっちの世界(渚が生きている世界)でもフウコとさっきまであっていたかのような感覚になる。これは伏線に拘りすぎかなと思う(まあそもそもこのラスト展開自体が俺の望む展開じゃなかったし、なんか意志じゃなくていかにも伏線伏線で終ったなって感じがして、まあその辺りは嫌だったわ)。
まあでも全体通してみると面白かったよね。特に中盤はここでこんなに感動できるなんてこれギアスの越えちゃうんじゃないの？位に思った。また、今回の中盤は京アニの中の人達の思いが伝わって来たような気がして良かった(まああくまでそういう気がしたと言うことではあるが)。まあこのDVDは別格扱いだよね。しまわずにすぐ見えるとこに飾っておくレベル。秘かに英語吹き替えが出るの待ってるんだが、まだ出てないみたいね。とりあえず買ったらすぐに神棚にでも飾っておけば良いんじゃないなと思いますわ。