少女革命ウテナ感想


少女革命ウテナDVD-BOX 前編 (初回限定生産)

少女革命ウテナDVD-BOX 上巻 (初回限定生産)

一番下にネタバレ書くので注意して下さい。
非常に難解。絵はわりと使い回しが多い。音響が個人的にベストだった(無音にして響かせるあたりが、BGMも良いし)。
背景監督は小林七郎なんだけど、色の明度を抑えて、それから色を暗くして使うことが多いみたいね、後は色と色の間は(俺には何かはわからないんだけど何かの)特殊な道具か何かでぼかす感じでやってるっぽい。
見てる途中はずっと薔薇とちゅうちゅうを書いてた。薔薇が意外と難しい。
そこまで好きじゃないので、見たい人は見れば良いって感じかな。言っておくけどお勧めはしない、詳しくはネタバレで。

評価6.5内S2.0
少女革命ウテナDVD-BOX 前編 (初回限定生産)
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この下がネタバレです。






ネタバレ
王子様に憧れた少女ウテナ(←この名前意味あるよ)が薔薇の姫(?)的な姫宮アンシーを救う物語のような気がする。なんか矛盾が酷い気がするので残念だ。もうちょっと最初に設定を練ってればと思う。
まず男の子の格好をした少女ウテナが先生に格好を注意される辺りから話がスタート。ウテナは王子様に憧れて王子様になりたいと思っているらしい。で、ウテナが王子様から貰った指輪が原因で、なんか世界の果てうんちゃらの争いに巻き込まれていく。
でこの辺何が言いたかったのかに気付いたのは10話くらいからで(特に蝶が葉っぱにならなかった少年のあたりはなるほどなと思ってた)、19話の生徒会のカールの一言で(まあホントはもっと前にあったんだろうけど)思いの強さで勝負が決してるらしいことを確信する(前にウテナが負けた理由や生徒会のカールに勝ったのが奇跡じゃない理由とか)。
だけどその後戦いに勝つのはより美しい思い出を持つ方であることが判明。えーまあそう言われてみればそうなのかなーとかなり不満になりながら思ったけど、このあたりでこのアニメのいいかげんさに気が付いてくる(一番大きかったのはウテナの真の王子様が出てきちゃったことで、ウテナの思い出(まあ思いと捉えた方が良いと思うが)が王子様の思い出にあるのか、王子様になりたいということにあるのか、姫宮が好きなのか、姫宮との思い出を守りたいのか、どうして姫宮以外に反応しないのか、この辺りが良く分からなくなるった。
また、この辺で前々から思ってたことを整理すると、まず影絵演出、それからUFO説、人から件が出る理由、ちゅうちゅう、どうして蝶が葉っぱになるのか。この辺りの意味がわからないのと、総集編みたいなので、これまでの流れを説明するんじゃなくて、わりと視聴率の良さそうなシーンを出してただけなのが気に入らなかったね。
最終的に話はウテナが理事長代理(ディオス、アンシーの兄)と恋をして、その後決闘するんだけど、もうこのあたりで思い出とか思いとかそういう設定は無視してきてる(例えばウテナより思いが強そうな髪の赤いやつが負けるのはおかしいと思ったわ)。
そしてウテナとディオスの最終決闘中になぜかアンシーがウテナを刺す。人から出てる剣はどうやら人の憎悪であるらしいことが判明(これはちょっと不確定情報かも知れ無いけど納得できなくてえっ?みたいな感じだった)。最後はディオスが開けられなかった扉、(永遠の眠りについてる)アンシーが閉じ込められてる扉をウテナが開くんだけど、アンシーを助けられずにアンシーが落下。
そしてその後、アンシーがなぜか復活。姫宮は消えたらしい、そしてアンシーは姫宮を探す旅に出る(意味不明)。
まあ悪魔でちっちゃい女の子が見た場合に頑張ろうって気持ちになるのかもしれないなと思った。もうちょっと綺麗にまとめて欲しかったわ。